MOCKUP · 医療ビジネスアイデア #93 · 外観イメージ(ダミーデータ)
#93

透析大国ニッポンで在宅透析はわずか3.2%——「腹膜透析(PD)first」を在宅サポートで支える

9:41📶 🔋100%
Perica
こんにちは田中さん
今日のPD交換3/4回残り1回
本日の除水(UF)+520mL目標内
今日の腹膜透析(CAPD・1日4回)
交換の記録
注液量と排液量から除水量(UF)を自動計算
08:00注液1.5L → 排液1.78LUF +280✓ 完了
12:30注液1.5L → 排液1.66LUF +160✓ 完了
17:00注液1.5L → 排液1.58LUF +80✓ 完了
排液の見え方チェック(腹膜炎の早期発見)
毎回の排液の濁りをセルフチェック
濁った排液は腹膜炎の最初のサイン。写真で記録し看護師と共有
今日
清澄
昨日
清澄
濁りの例
要連絡
今日の排液は清澄(問題なし)。もし白く濁る・腹痛・発熱があれば、すぐ看護師へ連絡してください。
体液バランスの推移(自宅で自動記録)
本日 除水(UF)+520mL目標内
体重62.1kg安定
血圧128/78良好
7日間の除水量(UF)
今日
440除水量 mL/日520
透析液の配送・在庫
📦
次回配送 6/10(火) 午前
PD液 1.5% 1.5L ・ 自宅在庫 残り12箱
変更
在庫12箱(約12日分)。残5箱で自動追加発注します。
看護師の遠隔伴走
担当 さくら訪問看護ステーション
次回オンライン面談 6/6(土) 14:00 ・ 排液写真は共有済み
入室
排液の写真を記録して看護師に送る →
↑ 仮ブランド「Perica」。在宅腹膜透析(PD)の交換記録・排液の濁りチェック(腹膜炎の
早期検知)・除水/体重/血圧・透析液配送・看護師の遠隔伴走を一つにまとめた在宅PD支援アプリ。
施設血液透析(HD)は週3回・一生の通院。鍵となる腹膜透析(PD)を在宅サポート+遠隔モニタリングで支え、香港が示した「PD-first」を日本でも回す外観イメージ。
🌍 海外の成功事例
  • 香港(PD-first 政策):1985年から国家方針として腹膜透析を優先。透析患者の70%超が在宅PDで世界最高水準。2019年に米国HHSが腎臓ケア改革(Advancing American Kidney Health)で在宅透析普及の模範として参照。禁忌がない限り全患者にまずCAPDを提示する運用が定着。
  • 技術面ではBaxter「Sharesource」等のクラウド遠隔監視で、自宅APD(自動腹膜透析)の治療データを医療者が遠隔で把握する仕組みが世界的に普及。米国もメディケアの支払い改革で在宅透析を後押し。
🎯 解決している課題

施設HDは週3回・1回4時間の通院を一生続ける生活で、QOLと就労を大きく削る。PDは自宅で行え残腎機能を保護しやすく、通院は月1〜2回、災害・感染流行で施設が止まっても在宅で継続できる。香港は国家方針でコストと通院負担を同時に下げた。

🇯🇵 日本の空白

在宅透析(PD+在宅HD)は全透析患者のわずか3.2%、PD患者は約1万531人(2022年)と先進国で最低水準。なぜ空白か——①外来HDの診療報酬が透析クリニックの経営を支えHDベッドを埋めるほど儲かる構造、②PD指導医・看護師の偏在、③腹膜炎・被嚢性腹膜硬化症(EPS)への懸念、④透析液の配送・在庫・廃棄の生活負担、⑤患者・家族の不安。だが「やれば回る」ことは香港が実証済み。勝ち筋はPD導入の意思決定支援+在宅遠隔モニタリング(排液の濁り=腹膜炎の早期検知・除水・体重・血圧)+看護師の遠隔伴走+透析液ロジを施設と一気通貫で支えること。

⚖️ 実現性と障壁(重い)
  • PDの処方・管理は腎臓専門医の医行為(医師法)→事業が踏み込むのは在宅サポート・モニタリング・ロジ層。
  • 最大の壁はHD中心の診療報酬とクリニック経済。ここを動かさず患者価値で攻める設計が要る。
  • 腹膜炎を増やせば一発で信頼を失う→早期検知と感染管理の質が生命線。透析液は薬機法対象でメーカー依存。残腎保護エビデンスとBCP(災害時継続性)を「価値」として保険者・自治体・施設に売る組み立てが現実解。
💡 Hiro向け

医学=PD適応・腹膜炎/EPSリスク・残腎機能判断の理解。エンジニア=排液モニタリング(濁度センサ/排液写真AI)+遠隔ダッシュボード+透析液ロジ管理。トレーダー=HD vs PDの生涯コストとQALYで価値を定量化。最小の楔は1つの腎臓内科と組み「PD新規導入数・90日離脱率・腹膜炎発生率」をKPIに在宅伴走を実証すること。

外観イメージ(実データなし)・元アイデア → ideas.md #93