CGPで変異が見つかっても、「では何の薬・どの治験に繋がるか」の照合は専門家の手作業で、時間も施設差も大きい。TempusはこのマッチングをAIで圧縮し、地元病院にない治療にも患者を繋ぐ。
日本もCGPは2019年に保険収載、C-CAT登録は2025年3月で累計10万件超。だが致命的な空白がある——検査結果に基づく治療に到達できた患者は約8.2%(C-CAT, 2024年12月)。最大の理由は、検査が「標準治療が終わった後」に限定され、待つ間に全身状態・臓器機能が悪化して投与に間に合わないこと。治験情報(jRCT等)は分散し適格性照合は人手。変異と治療を繋ぐマッチング・到達支援の層が空いている。
変異と治験・薬の大規模な突き合わせは、需給マッチング最適化(トレーダー)×データ実装(エンジニア)×変異・がん薬物療法の読み(医学生)が効く領域。狙いは「治療を作る」ことではなく、エキスパートパネル・主治医と並走する到達ナビ+治験適格性スクリーニング。#56(遺伝性がんの家系カスケード=生殖細胞系列)や#12(がん患者の一般的な伴走)とは別物で、本案は体細胞CGP→マッチ治療への到達に絞る。