ワルファリンの良し悪しはTTR(時間内治療域)でほぼ決まるが、月1回の通院採血では測定の"すき間"が長く、知らぬ間に塞栓側・出血側へ振れる。DOACの登場で多くの心房細動は監視不要になった一方、機械弁・一部の弁膜症などはDOAC禁忌でワルファリンが一生必須——なのに、その管理は数値の可視化も食事指導もアナログのまま取り残されている。
在宅PT-INR測定器「コアグチェック INRange」は2018年に国内発売済み。しかし機械弁・先天性血栓性素因の患者には在宅自己測定の保険償還価格が設定されていない(補助人工心臓〔VAD〕の在宅自己管理には点数があるのに)——最も一生ワルファリンに縛られる層が、自己測定の保険の外に置かれている。結果、管理は月1回の外来採血頼み。そこへTTRの可視化・曜日で変わる用量カレンダー・"納豆/青汁/クロレラ"を含む日本特有のビタミンK食事管理を束ねるソフトは無い=空白。
測定器も用量エンジンも薬事の重い側。Hiroは作らず、"INRと服薬・食事を束ねて治療域を保つソフトのオーケストレーション層"に立つ。①外来採血/自己測定のINRを取り込みTTRを自動算出(時系列=トレーダー的)②曜日可変のワルファリン用量を間違えず飲ませるリマインド③納豆・青汁を弾く日本特化の食事コーチ④域外は主治医へエスカレーション。最小の楔は一つの心臓血管外科の弁置換後フォロー外来の機械弁コホートに、紙のワーファリン手帳の置き換えとして納めること。収益は小(自費/施設B2B)と正直に置き、将来の自己測定保険収載を待つ布石と位置づける。