尿失禁・過活動膀胱は有病率が極めて高く、QOL低下・転倒・うつ・閉じこもりに直結するのに、恥ずかしさで受診が遅れ放置されがち。ガイドラインは薬より先に行動療法を第一選択に置くが、外来では時間も人手も足りず、結局すぐ薬に流れ、口渇・便秘・中断で長続きしない。「正しい骨盤底筋トレを続けさせる」仕組みの不在が本丸。
40歳以上の過活動膀胱有症状率は約12.4%(=8人に1人)、加齢で増える。過活動膀胱診療ガイドライン第3版(2023年11月)も行動療法を第一選択に据えるが、学会自身が「時間的・人員的制約で行動療法が普及していない」と明言=制度・エビデンスはあるのに提供体制が空白。勝ち筋は、排尿日誌とOABSSで重症度を可視化→膀胱訓練と骨盤底筋トレを在宅で毎日ガイド→改善しなければオンライン泌尿器科で薬剤へ、という段階設計。(#27は"産後の骨盤底リハ"=出産起点。こちらは加齢・閉経起点で切迫性OAB中心と対象・機序が異なる。)
最初は非医療機器の"行動療法を続けさせる伴走アプリ"(排尿日誌+OABSS+骨盤底筋トレのガイドと記録)で楔を打ち、効果が出なければ提携オンライン泌尿器科で薬剤へ繋ぐ。可視化(排尿日誌・夜間頻尿トレンド=エンジニア)+対象抽出と継続設計(リテンション=トレーダー)+臨床知(医学生=指導はPT/医師に寄せ、自分は伴走UXに徹する)。将来はLeva型のデバイス連携やSaMD化も射程。#27(産後骨盤底)・#79(フレイル/転倒)・#80(LOH)と"中高年のQOLを測って続ける"資産を共有できる。