英ノッティンガムの看護師主導・治療目標(treat-to-target)RCT(Lancet 2018)では、患者教育+エンゲージメント+尿酸を目標(<360 μmol/L≒6.0 mg/dL)まで段階的に下げ切る戦略で、2年の目標達成95%(通常ケア30%)・ULT継続98%、費用対効果はQALYあたり約£5,066。これをデジタル化した自己管理アプリ「Urika」は尿酸値の経時可視化・採血/服薬リマインド・用量漸増アルゴリズム・看護師の遠隔監視を実装(Lancet Rheumatology 2022)。遠隔モニタリング試験も進行中。
痛風は「下げ続ければ治る」のに、(1) 発作が治まると薬(アロプリノール/フェブキソスタット)をやめる、(2) 導入期は尿酸が動いてむしろ発作が増える→「薬で悪化した」と中断、(3) 目標値を測って下げ切る運用がされず低用量で放置——で繰り返す。鍵は「生涯・治療目標・導入期の発作予防」の3点を続けさせること。
日本の高尿酸血症は推定1,000万人超、ガイドライン(JSGNU)も目標<6.0 mg/dLを明示。だが実際は短い外来+処方で終わり、尿酸の経時可視化・服薬継続支援・導入期の発作予防(コルヒチン併用)を構造化した「目標まで下げ切るループ」が無い。健診で指摘されても継続に繋がらない層も厚い。生活改善アプリはあっても、ULTの treat-to-target を回すサービスは空白。
医学生+エンジニアとして、尿酸トレンド(目標6.0ライン)+服薬アドヒアランス+発作カレンダー+導入期の予防投与を1画面に束ね、「測る→可視化→医師が用量を上げる→6.0まで下げ切る」エンゲージメント・ループをソフトで作る。目標達成率・継続率という数字で殴れる領域で、トレーダー的に「続く仕組み」の最適化に踏み込むのが筋。