子宮内膜症は英国で診断まで平均約8.8年、米国でも約7年。Flo Health(英/月経・健康トラッキングアプリ、利用者は世界で数億規模)がLSHTM・York Health Economic Consortiumと行った研究では、デジタル症状チェッカーで診断遅延を4年以上短縮し患者あたり$5,000超を節約できると試算。
研究アプリPhendo(米コロンビア大)は症状を構造的に記録して受診時の自己擁護を助け、Hera Biotech/Serac Healthcareは内膜組織や分子イメージングで「手術によらない診断」を開発中。
子宮内膜症は10人に1人の女性が抱えるとされるのに、(1)「生理痛は我慢するもの」という規範で受診が遅れ、(2) 確定診断が腹腔鏡(侵襲的)に依存し、(3) 痛み・不妊・再発・メンタルが診療科ごとにバラバラ。結果、診断まで数年〜10年近くを失い、その間に病変が進み妊孕性も損なわれる。
日本は月経トラッキング(ルナルナ等)とオンライン低用量ピル(スマルナ・メデリ等)が既に普及=ここは空白ではない。本当の空白は、症状を「受診すべき内膜症らしさ」に翻訳して診断までの数年を縮め、痛み・妊孕性・手術・メンタルを縦断で束ねる「子宮内膜症に特化した慢性疾患マネジメント」。トラッキングとピルの先にある臨床導線を誰も作っていない。
医学生+エンジニアとして、症状スコア→内膜症リスクの提示→婦人科への要約付き紹介→痛み/妊孕性/メンタルの継続管理という「診断を早める臨床導線」をソフトで作る。トラッキングやピルでは競合だらけ→「診断遅延の年数を縮める」一点に当事者目線で踏み込むのが筋。