| 歯番 | 所見 | 判定 | AI信頼度 | 歯科医の対応 |
|---|---|---|---|---|
| 16(右上6) | 隣接面う蝕(C2 疑い) | 要処置 | 0.93 | 確認・処置計画 |
| 46(右下6) | 歯槽骨レベル低下 3.4mm | 経過観察 | 0.88 | 確認・歯周精査 |
| 26(左上6) | 根尖部透過像 | 要精査 | 0.79 | 確認・追加X線/EPT |
| 36(左下6) | 既存修復物の段差疑い | 経過観察 | 0.71 | 経過観察 |
| 11(右上1) | 明らかな異常所見なし | 問題なし | 0.96 | — |
X線読影は歯科医ごと・経験ごとに判断がブレやすく、初期う蝕や歯周骨欠損・根尖病変を見落とす/過剰に削る双方のリスクがある。さらに所見はカルテ内に留まり患者に伝わらず、治療提案が「言われるがまま」になりがちで、読影品質も受諾率も可視化されない。
日本は歯科診療所が約6.7万と医療施設の最多級で、デンタル/パノラマX線は日常的に撮られているのに、PMDA承認済みの診断用歯科X線AIはごく少数で標準ツールが無い。電子カルテ・画像システムが分断され、読影支援+患者説明+品質モニタを束ねた製品が事実上空白。勝ち筋は、まず規制の軽い「画像強調+患者向け説明ビュー」から各院に置き、匿名化データを貯めて診断支援(SaMD)へ伸ばすこと。
エンジニア(X線への所見オーバーレイ・院内ダッシュボード・品質モニタの構造化)×トレーダー(自費受諾率×サブスクの単位経済設計)×医療リテラシー(読影バイアス・過剰治療への嗅覚)。可視化が極めて効く。歯科の臨床判断は歯科医に委ねる前提を崩さず、最小の楔は規制不要の「画像強調+患者説明」ツールを数院に置き、アノテーション基盤とアウトカム(受諾率・見落とし率)を貯めてからSaMDへ進むこと。