産後うつは出産した母の約1割に起き、放置すると育児・愛着形成・自殺リスクに直結する。だが評価は産後2週・1か月健診のEPDS(質問票)1〜2回きりで、陽性でも繋ぐ先(精神科・心理)が乏しく埋もれる。継続スクリーニング+オンライン専門ケアは気分の推移を時間軸で可視化し、悪化の前に専門家・地域へ橋渡しする。
日本は産後うつが妊産婦死亡の主要因(産後1年未満の死亡で自殺が最多)という深刻な現実があり、EPDSの公費補助(産婦健診)や産後ケア事業(2021年努力義務化)まで進んだ。だが多くは「健診での1回スクリーニング+一部の宿泊型ケア」で止まり、陽性者を継続フォローし精神科・心理・地域保健に繋ぐデジタル動線は空白。産科は分娩で手一杯、精神科は予約が遠い。明確な対象(妊娠後期〜産後1年)と公的制度の受け皿が揃う希少領域。
医学生(周産期・精神の医学的背景)×エンジニア(EPDS等のスコアリング・気分の時系列可視化・リスク検知)×トレーダー(公費委託とサブスクの収益設計)。可視化が効くが扱うのは命に関わるメンタル=臨床監修と危機対応を最初から外さないこと。最小の楔は産科1施設・自治体1つと組み、産後1年の母数十人をEPDS継続記録→陽性者の継続フォロー率改善を示すこと。