MASLD(旧NAFLD)は成人の3割前後と極めて多いが、大半は進行しない。問題は「ごく一部の線維化が進む肝臓」が見逃され、肝硬変・肝がんに至ること。FIB-4は追加採血なしで健診の既存項目だけから計算でき、低リスクを大量に除外し、ハイリスクだけVCTE/専門医に回す——膨大な脂肪肝を効率よく"層別"する。点(脂肪の有無)でなく線維化の質で診る。
日本は健診大国で脂肪肝指摘は膨大だが、多くは「脂肪肝ですね、痩せて」で終わり、線維化リスクの層別→肝臓専門医への動線が弱い。FIB-4は健診データ(年齢・AST・ALT・血小板)で即計算できるのに、結果票に組み込まれていない健診が多い。糖尿病・肥満外来とも分断。Rezdiffraは国内未承認(2026時点)だが、拾って生活指導・専門医に繋ぐ価値は今ある=先回りでスクリーニング動線を作る空白。
FIB-4は4変数の計算式=エンジニアが最も作りやすい医療スクリーニング。健診結果のデータ連携→FIB-4自動算出→低リスク除外+ハイリスク層別→経年トレンド→VCTE/肝臓専門医へ受診勧奨、の"オーケストレーション層"に立つ(自分でFibroScanや薬を持たない)。最小の楔は一つの健診機関 or 糖尿病クリニックの結果票に、FIB-4自動計算+ハイリスク者の受診勧奨をパッケージで差し込む非医療機器ソフト。数値を時系列で層別するのはトレーダー的思考と相性が良い。