HDP・子癇前症は母体死亡・早産・胎児発育不全の最大級リスクだが、妊婦健診は2〜4週おきで「家での毎日」が空白。診察室血圧は白衣高血圧で過大評価・仮面高血圧で見逃しが起き、血圧急上昇や頭痛・むくみといった急変が次の健診まで気づかれない。家庭血圧を毎日拾えば、軽症のうちに介入し緊急入院・重症化を防げる。
日本妊娠高血圧学会(JSSHP)が2016年から家庭血圧測定(HBPM)の多施設研究を進め、白衣高血圧の鑑別やHDP早期発見に有用とされる。だが「測る」研究止まりで、毎日のデータを産科に流して伴走するRPMサービスも診療報酬の枠も無い。妊婦健診は紙の母子手帳+来院前提で、遠隔モニタリングを担う主体が居ない=純粋な空白。勝ち筋は、ハイリスク妊婦(HDP既往・高齢・多胎・肥満・SLE等)に絞り、産院へ"在宅モニタリング+トリアージの運用層"を載せるB2B2C。
産科・HDPの重症化基準(医学)×家庭血圧と症状の構造化収集・アラート(エンジニア)×ハイリスク妊婦と希少な周産期センター枠の需給最適化(トレーダー)。#27が"産後の骨盤底"なら#43は"妊娠中の血圧管理"という別フェーズ。診断・治療判断は産科医に残し、自分は収集〜トリアージ〜受診勧奨の非医療機器ソフトに徹する。最小の楔は一つの産科で、HDPハイリスク妊婦の家庭血圧を妊娠20週以降だけ集中的に見て緊急入院を減らすこと。