不眠症の第一選択は薬でなくCBT-I(睡眠制限・刺激制御・認知再構成)だが、提供できる専門家が圧倒的に不足。アプリ化すれば「睡眠日誌→睡眠効率の自動計算→個別の“眠る時間枠”処方→週次で調整」を専門家なしでスケール提供でき、薬の常用を避けられる。
日本はベンゾジアゼピン/Z薬の処方が世界的に突出し、長期常用・依存・転倒・認知機能低下が問題。CBT-Iはガイドライン上の第一選択なのに実施できる施設・専門家はごく僅か。CureAppは高血圧(2022保険収載)・禁煙・NASH等を持つが不眠は空白、Sleepio等も日本語未展開=「第一選択が現場に存在しない」純粋な空白。勝ち筋は、まず治療を謳わないウェルネス版で睡眠外来・産業保健と組み、将来は薬事承認・保険収載のDTxへ二段構え。
CBT-Iは構造(睡眠制限・刺激制御・睡眠衛生・認知再構成)が明確でアルゴリズム化しやすく、医学生=当事者(試験前の不眠)として設計に説得力。睡眠日誌・睡眠効率・睡眠負債の可視化は得意分野。まず無償ウェルネス版で有効性シグナルとデータを貯め、産業保健(健保)→睡眠外来→DTx承認の順に展開。最小の楔は「一つの健保の睡眠・休職予防プログラムに、CBT-Iアプリ+睡眠外来連携をパッケージで納める」こと。