血栓回収は数分の遅れが後遺症を分ける。律速はしばしば検出ではなく、当直医の呼集・血栓回収可能施設への転送調整という連携。Viz.aiはAIを引き金に全工程の時計を巻き戻し、無駄な転送(futile transfer)も減らした。
正直に言うと、LVO・脳出血の検出AIや脳解析は日本にも在る(富士フイルム、キヤノンメディカルのAbierto、海外のRapidAI)。空白は"検出AI"ではなく、Viz.ai型の「検出→全チーム自動招集→病院間転送オーケストレーション→無駄な転送の削減」という連携層。日本はrt-PA実施率が施設で0〜60%とばらつき、血栓回収の地域格差も大きい——連携が電話・FAX依存で律速になっている。検出は埋まっても、"運ぶ"仕組みは空いている。
検出AIは作らない(富士・キヤノン等とOEM/連携)。立つのは"運ぶ"オーケストレーション層=非医療機器ソフト:どの患者を・どの血栓回収可能施設へ・最速ルートで届けるかを最適配分(まさにトレーダーの需給最適化)+当直の脳血管内治療医をリアルタイムにマッチング+転送の意思決定支援。最小の楔は一つの二次医療圏で「PSC〜血栓回収施設〜消防」を1本のアプリで結ぶ連携網を作り、転送時間という単一KPIで実証→横展開(ネットワーク効果が堀)。